“キャベツ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:きゃべつ
語句割合
甘藍75.0%
玉菜25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どすぐろい雨雲が、甘藍キャベツの大葉を巻いたように冠ぶさって、その尖端が常念一帯の脈まで、包んで来ている、雪の峡流は碧い石や黄な石をひたして、水嵩みずかさも多くなって
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
両側の畑には穂に出て黄ばみかけた柔かな色の燕麦えんばくがあった。またライ麦の層があった。トマトの葉のみどり、甘藍キャベツのさ緑、白い隠元豆の花、唐黍とうきびのあかい毛、——
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
祖父は、食卓のうへに並べられた豚肉や腸詰や、それから玉菜キャベツと一緒に微塵切りにした玉葱や、その他さまざまの美味うまさうな御馳走を見ると、心ひそかに呟やいた。
ちょうど夕食どきで、悪しつッこい玉菜キャベツ羹汁スープの臭いがムウッと流れ出してくる。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)