“玄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろ43.8%
げん31.3%
ゆみはり6.3%
くす6.3%
ぐろ6.3%
はる6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七官青磁といふのは天龍寺手よりもキメが荒いやうな感じのするもので、透明度はあるが青味が少しくろ味がかつてゐる、釉面に氷裂がある。
やきもの読本 (旧字旧仮名) / 小野賢一郎(著)
孔明の父けいは、泰山の郡丞をつとめ、叔父のげんは、予章よしょうの太守であった。まずその頃も、家庭は相当に良かったといっていい。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またあやの王が妹、大俣の王に娶ひて、生みませる御子、智奴ちぬの王、次に妹桑田の王二柱。また庶妹ゆみはりの王に娶ひて、生みませる御子、山代やましろの王、次に笠縫の王二柱。并はせて七王ななはしら
鋳物いものの香炉の悪古わるふるびにくすませたると、羽二重はぶたへ細工の花筐はなかたみとを床に飾りて、雨中うちゆうの富士をば引攪旋ひきかきまはしたるやうに落墨して、金泥精描の騰竜のぼりりゆう目貫めぬきを打つたるかとばかり雲間くもま耀かがやける横物よこものの一幅。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
どすぐろい雨雲が、甘藍キャベツの大葉を巻いたように冠ぶさって、その尖端が常念一帯の脈まで、包んで来ている、雪の峡流は碧い石や黄な石をひたして、水嵩みずかさも多くなって
槍ヶ岳第三回登山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
爆撃音今ははるけくありぬらし聾兵は碁に余念無しとぞ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)