“花筐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はながたみ83.3%
はなかたみ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花筐はながたみ (シテ)前田利鬯 (シテツレ)山崎友樹、安永要助 (ワキ)西島一平 (大鼓)吉村稱 (小鼓)河原田平助 (笛)中上正栄
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
が、古い処と言えば、第九回の文展に出した「花がたみ」は謡曲花筐はながたみに取材したもので、時代は継体天皇の御宇ぎょうと記憶しますから、随分古い方ではある。
鋳物いものの香炉の悪古わるふるびにくすませたると、羽二重はぶたへ細工の花筐はなかたみとを床に飾りて、雨中うちゆうの富士をば引攪旋ひきかきまはしたるやうに落墨して、金泥精描の騰竜のぼりりゆう目貫めぬきを打つたるかとばかり雲間くもま耀かがやける横物よこものの一幅。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)