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玄
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くろ
ふりがな文庫
“
玄
(
くろ
)” の例文
七官青磁といふのは天龍寺手よりもキメが荒いやうな感じのするもので、透明度はあるが青味が少し
玄
(
くろ
)
味がかつてゐる、釉面に氷裂がある。
やきもの読本
(旧字旧仮名)
/
小野賢一郎
(著)
お婆さんは、ごくりごくりと
咽喉
(
のど
)
を鳴らしながら水を呑んだ。お美代はすぐに眼を伏せて、膝の上の自分の手を見た。
玄
(
くろ
)
い肌には一面の赤い
皸
(
ひび
)
だった。
蜜柑
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
森の中の
瀝青
(
チャン
)
のような、
玄
(
くろ
)
ずんだ水溜りは、川流が変って、孤り残された上へ、この頃の雨で
潦
(
にわたずみ
)
となったのであろう、その周囲には、緑の匂いのする、
黴
(
かび
)
の生えた泥土があって、
踝
(
くるぶし
)
まで吸いこまれる
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
目もすまに
凍
(
し
)
みつつ
玄
(
くろ
)
き冬の土玻璃の
缺片
(
かけ
)
すら光りかへさず
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
米
(
よね
)
の
玄
(
くろ
)
きに
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
▼ もっと見る
目もすまに
凍
(
し
)
みつつ
玄
(
くろ
)
き冬の土玻璃の
欠片
(
かけ
)
すら光りかへさず
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
冴えにけり
楊
(
やなぎ
)
は
玄
(
くろ
)
き根の土に春の
温
(
ぬく
)
みの
未
(
いま
)
だいたらず
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“玄(玄部)”の解説
玄部
玄部(げんぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
康熙字典214部首では95番目に置かれる(5画の最初、午集の最初)。
(出典:Wikipedia)
玄
常用漢字
中学
部首:⽞
5画
“玄”を含む語句
玄関
玄人
玄関番
玄蕃
玄米
玄翁
玄妙
幽玄
玄関先
鄭玄
玄孫
玄道
玄蕃允
玄人筋
内玄関
玄猪
玄武
玄關番
玄昉
大玄関
...