“標準”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めやす22.2%
へうじゆん22.2%
ひょうじゅん11.1%
めあて11.1%
みちしるべ7.4%
ひようじゆん7.4%
きめどころ7.4%
スタンダード7.4%
ねらい3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾々の生れた北威爾斯と此方こちらとでは、人間を測るのに、標準めやすちがつてゐるといふ事で、南威爾斯では、人間をおとがひから下の大きさで測るらしいが
猶又なほまた「これ等の小説を選択した標準へうじゆんは、日本の現代の小説を紹介すると云ふ点にあるけれども、十五人の作家を選んだのは、大半個人的趣味によつた」
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この世の中を渡るに嗜好しこうはなるたけ人々によりべつなるが面白おもしろけれども、善悪の標準ひょうじゅんは一様でなくてはならぬと。この一様なる善悪の標準をもって好き嫌いを測るべきものでない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
三十ねんもうすと現世げんせではなかなかなが歳月つきひでございますが、こちらではときはか標準めあてせいか、一こうそれほどにもかんじないのでございまして……。
是水路このすゐろ日本道五百里ばかりなり。さてくだん標準みちしるべ洪水こうずゐにてや水に入りけん、○洞庭とうてい赤壁せきへき潯陽じんやう楊子やうしの海の如き四大江だいこう蕩漾周流たうやうしうりうして朽沈くちしづまず。
つまり古今集こきんしゆう時分じぶんには、うたはかういふものだとちひさな標準ひようじゆんをきめてかゝつて、それにあてはまるものをあつめたから、規模きぼちひさい、方向ほうこうあやまつたものが、おほたわけであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
二人の願ひを双方とも聞き届けては遣りたけれど、其は固より叶ひがたく、一人に任さば一人の歎き、誰に定めていひつけんといふ標準きめどころのあるではなし
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
いじゃないか? 君は標準スタンダードが高いから毛嫌いをするけれど、世間の目から見れば、赤羽だって立派な紳士ゼントルマンだよ」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
また、その赤色をクリヴォフ夫人の赤毛に対称するとなると、いかにも標準ねらいを狂わせるような、強烈な眩耀ハレーションが想像されてくる。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)