“ねらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
52.2%
34.8%
標準4.3%
竄点4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小浜兵曹長は、ゆだんなく殺人光線灯のねらいを怪塔王の胸につけ、もしもうごいたら、そのときは引金をすぐ引くぞというような顔をしています。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
スミス中尉は、たまりかねてか、ピストルを右手にもちなおすと、杉田の背後めがけてねらいをさだめた。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
また、その赤色をクリヴォフ夫人の赤毛に対称するとなると、いかにも標準ねらいを狂わせるような、強烈な眩耀ハレーションが想像されてくる。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
矢比やごろを測つてひょうと放てば。竄点ねらい誤たず、かれが右のまなこ篦深のぶかくも突立つったちしかば、さしもにたけき黄金丸も、何かはもってたまるべき、たちま撲地はたと倒れしが四足を悶掻もがいてしんでけり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
砕けたあとから舞い下りて中味なかみ頂戴ちょうだいすれば訳はない。そうだそうだとねらいを定めて、かの亀の子を高い所から挨拶も無く頭の上へ落した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)