“ねら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
59.8%
31.2%
7.3%
0.4%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
絵覘0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、いちばん大きくともっているランプにねらいをさだめて、力いっぱい投げた。パリーンと音がして、大きい火がひとつ消えた。
おじいさんのランプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
兵馬は無論、これが敵とねらう机竜之助であろうとは夢にも知るはずがない、ただ扱いにくい竹刀かなと内心にいささかれ気味です。
此の選み出す辞句には見当違けんたうちがひもないと同時に、亦まぐれ当りもない。ねらひを定めて幻影の金的の只中を射通す名手の矢先きにも等しい。
谷崎潤一郎氏の作品 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
眞「いや此の間わしが一両貸しゃさませと云うたら何に入るてえ怖ろしいまなこしてねらんだよ、貸しはせんぞ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「もう、くわのもへったから、あたらしいのをってかえろう。」と、一人ひとりの百しょうは、みせさきにねらべられたくわをていいました。
おじいさんとくわ (新字新仮名) / 小川未明(著)
見兼みかねたりけん客人には餘程草臥くたびれしと見えたり遠慮ゑんりよなく勝手かつてに休み給へ今に家内の者共が大勢おほぜい歸り來るが態々わざ/\おき挨拶あいさつには及ばず明朝までゆるりとねられよ夜具やぐ押入おしいれ澤山たくさんありどれでも勝手に着玉へまくら鴨居かもゐの上に幾許いくつもありいざ/\と進めながら奧座敷おくざしき差支さしつかへ有れば是へはみだりに這入はいり給ふな此儀は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この家に出入する者は、或は、大きな蛇が、枝に絡み付いて、雀をねらっているのを見たといった。また、この森の奥にある家へ入って行くまでには、森の下を歩いて種々いろいろ見慣みなれぬ虫を見たといった。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
餌をねらいまた笛声を聴く時、それを拡げると喉が団扇うちわのようにふくれ、惣身そうみの三分一をててうそぶく、その状極めて畏敬すべきところからインド人古来これを神とし、今も卑民のほかこれを殺さず。
そして物蔭に隠れて種々いろいろ様子ようすうかがったのち、午前十時頃、由蔵のすきねらってその部屋から天井裏に忍び込んだ。彼がく忍び込むまでには、充分の用意と研究が積まれてあったことは勿論もちろんである。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
『油に戯れる男の絵』である『校庭午後』この絵覘ねらひ処が無いとは言へないが詩情から養つてかゝらなければ到底完成に達すること遠しである『風景スケッチ』かうした計画で観衆を
海賊かいぞくども如何いかにして探知たんちするものかはらぬがそのねらさだめるふねは、つねだいとう貴重きちやう貨物くわぶつ搭載とうさいしてふねかぎかわりに、滅多めつたそのかたちあらはさぬためと、いま一つにはこの海賊かいぞくはい何時いつころよりか