“見慣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みな87.0%
みなら8.7%
みなれ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見慣みなれない小鳥ことりみょうふしまってうたをうたっていました。むすめは、いままでこんな不思議ふしぎうたをきいたことがありません。
ふるさとの林の歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼の親戚は彼の弟に「彼を見慣みならへ」と言ひつづけてゐた。しかしそれは彼自身には手足を縛られるのも同じことだつた。彼等は取り組み合つたまま、とうとう縁先へころげて行つた。
或阿呆の一生 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この家に出入する者は、或は、大きな蛇が、枝に絡み付いて、雀をねらっているのを見たといった。また、この森の奥にある家へ入って行くまでには、森の下を歩いて種々いろいろ見慣みなれぬ虫を見たといった。
(新字新仮名) / 小川未明(著)