“見出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みいだ87.6%
みだ6.5%
みい2.9%
みだし1.2%
いだ0.6%
みいた0.6%
めつけ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処そこからならばS湖も見えるかも知れないと思って、そこまで出て行った彼はそれらしい方向には一帯の松林をしか見出みいださなかった。
恢復期 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
秋「わしは決して云わん、首尾好しゅびよく悪人を見出みだして御当家安堵の想いを為すような事になれば、何うか願って手前に五人扶持もりたいの」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その何処いずこにも興味を見出みいだし得なかった彼は、会談の圏外けんがい放逐ほうちくされるまでもなく、自分かららちけ出したと同じ事であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そしてふと傍の新聞を見れば、最近京都の祇園町では芸妓一人の稼ぎ高が最高月に十万円を超えると、三段抜きの見出みだしである。
世相 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
奇体な窓を幾つも屋上に建て出した古風な老をくなどが其処そこに多く見出いだされる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
わらごとではい、なにてもころだと、心中しんちういろ/\苦悶くもんしてるが如何どうない、破片はへん獸骨じうこつ、そんなところしか見出みいたさぬ。
「そんぢや、わし蜀黍もろこしかくしてとこ見出めつけあんすから、屹度きつとんにきまつてんだから」といふこゑあとにしてはたけ小徑こみちをうねりつゝつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)