“放逐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうちく91.9%
はうちく8.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この一条については下士の議論沸騰ふっとうしたれども、その首魁しゅかいたる者二、三名の家禄かろくを没入し、これを藩地外に放逐ほうちくして鎮静ちんせいを致したり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「アハハハハ、君は気でも違ったのか。大河原さん。この熱病やみを放逐ほうちくして下さい。こんなことを喋らせて、あなたは平気なのですか」
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
の時にも君に放逐はうちくする様に注意したのだが、自分のことで彼此かれこれ云ふのは、世間の同情を失ふおそれがあるからと君が言ふので、其れも一理あるとわしも辛棒したのだ、今度は、君
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ぼくは一ねんこゝにおよべば倫理學者りんりがくしや健全先生けんぜんせんせい批評家ひゝやうか、なんといふ動物どうぶつ地球外ちきうぐわい放逐はうちくしたくなる、西印度にしいんど猛烈まうれつなる火山くわざんよ、何故なにゆゑなんぢ熱火ねつくわ此種このしゆ動物どうぶつ頭上づじやうにはそゝがざりしぞ!
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)