彼は余りにも退屈屋で且つ猟奇者であり過ぎた。 ある探偵小説家は(彼も又退屈の余り、此世に残された唯一の刺戟物として、探偵小説を書き始めた男であったが)この様な血腥い犯罪から犯罪へと進んで行って、遂には小説では満足出来なくなり、実際の罪を、例 …
著者 | 江戸川乱歩 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 前篇 猟奇の果、後篇 白蝙蝠「文藝倶楽部」博文館、1930(昭和5)年1月~12月
「猟奇の果」もうひとつの結末「猟奇の果」日正書房、1946(昭和21)年1 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約4時間30分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約7時間30分(300文字/分) |