“一途”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちず86.1%
いちづ7.0%
いっと4.5%
イチヅ1.0%
いっしょ0.5%
いッしょ0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お兼ちゃんの着物をきていたので、子供たちは一途にお兼ちゃんと思い込んだのであるが、それはかの八百留の子守のお長であった。
異妖編 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「まあ、お茶でも召されよ。さう一途に思ひつめては事を仕損じますぢや。世の中のことは成るやうにしか成りませんからのう。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
たとえば今のように問屋制度の如きが続くなら、窯の煙はだんだん細くなってゆく一途だろう。製産者が下敷にされるにきまっているからである。
雲石紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
一途に素直に、心の底の美しさが匂ひ出たやうに、静かな、美しい眼で、人々の感激する様子を、驚いたやうに見まはして居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
折から草木を烈しくッて野分の風が吹いて来た。野原の急な風……それはなかなか想像のほかで、見る間に草の茎や木の小枝が砂と一途にさながら鳥の飛ぶように幾万となく飛び立ッた。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
難なく相談が整ってそれから二人は一途に義興の手に加わろうとて出立し、ついに武蔵野で不思議な危難にったのだ。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
押るゝに市郎左衞門は一途に彦兵衞と思ひ段々内吟味仕つりしに右百兩は隱居儀へ置しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)