“いちず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一途83.7%
一図16.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武辺者の一途いちず、この義貞すらも、これへまいるまでは、まったく逆上気味でござりました。……が、親しく、龍顔を拝しますれば……
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
云々うんぬんは島原農民の代弁で、四郎が天人として遊説していたときにはまだ島原農民との交渉はなく、一途いちずに信徒の獲得の遊説であった。
安吾史譚:01 天草四郎 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
この男と一緒に、江戸の陋巷ろうこうの真ん中へでも、人里離れた山の奥へでもと、一図いちずに思い込む京姫の望みは、素より遂げられる筈もありません。
あの土人どもの無智な一図いちずの活動はむしろ峻烈極まったものだった。映画で見る樺太犬のそり引きとたいして違いはなかった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)