“貯”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たくわ40.7%
21.3%
たくは20.7%
たま6.0%
たく2.7%
たくはへ2.7%
たくわえ2.7%
たば0.7%
ため0.7%
ちよ0.7%
(他:2)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“貯”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸12.9%
歴史 > 日本史 > 日本史5.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
家を堅くしたと言われる祖父が先代から身上しんしょうを受取る時には、銭箱に百文と、米蔵に二俵のたくわえしか無かった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
余裕のあることはまことに結構であるが、一生余裕のたくわえだけで発揮せずに宝の持ち腐れで終わることはどうであろうか。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「そんなことありませんわ。これだけ五人でお給金をめて上海の馬券を買って、スッカラカンになったことがあるだけですよ」
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうして亜米利加の若い男や女は、そんな遊びがしたいばっかりに、一生懸命になって働らいて、お金をめているんですってさあ。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
雪中には一てん野菜やさいもなければ家内かない人数にんずにしたがひて、雪中の食料しよくれうたくはふ。
中にも砲術家は大筒をもたくはへ火薬をも製するならひではあるが、此家ではそれが格別にさかんになつてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
米友は、今しばらく旅費に窮したから八幡宮に雇われましたけれど、いくらか給金がたまればそれを持って、お君を探しに行くつもりなのであります。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
役人を已めてから、実業界に這入はいって、何かかにかしているうちに、自然と金がたまって、この十四五年来は大分だいぶんの財産家になった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
友人は隨分長く或女學校の校長をしてゐるので、たくはへもできてるだらうと思へたのだが、子供も多い爲めにやツとかつ/\に暮して行つてるのであつた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
はまぐりの如き貝殼かいがらは自然に皿形さらがたを成し、且つ相對あひたいする者二枚を合する時ふたと身との部さへそなはるが故に物をたくふる器とするにてきしたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
そは寺院のたくはへは皆神によりて求むる民の物にて、親戚またはさらにいやしき人々の物ならざればなり 八二—八四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
雪中だい一の用具ようぐなれば、山中の人これを作りてさとうる家毎いへごとたくはへざるはなし。
その間の困窮はたとふるにものなく一粒の米、一銭のたくわえだになくて食はず飲まずに一日を送りしことも一、二度はありきとぞ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
五百は東京に来てから早く一戸を構えたいと思っていたが、現金のたくわえは殆ど尽きていたので、奈何いかんともすることが出来なかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「第一、そんなものをどうしてたばっておけますかい? 地所は狭いし、百姓は怠け者で、働くことを嫌って居酒屋へ行くことばっかり考えてけつかる……これじゃあ悪くすると、今にこの年齢としで物乞いをして歩かなきゃならないかも知れませんわい!」
それには倹約をしなくっちゃアいけねえ、吝嗇けちにするのじゃアねえ倹約をするだよ、吝嗇けちとは義理もなさけも知らねえで、奉公人などに食う物も喰わせず、着る物も着せねえで人を困らせても構わず無闇に金をためるのを吝嗇けちと云ってごくいけねえのだ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのちよ金が二十円あまりになつた中學二年生のなつ
「さうだちよ金をしよう、ちよ金を……」
林「其の時使ったのかって置きたいと思って糠袋のかぶくろをあけて、ちゃんと天日てんぴにかけて、乾かして紙袋かんぶくろに入れて貯っておいて、炊立たきたての飯の上へかけてうだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私の手許に些少ちっとは預りもあり、私も永く使った事だから、給金の心得でけて置いた金も有るじゃ、それに又少し足して、十両二十両とまとまった金が出来たから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)