“ちよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千代61.9%
11.9%
千夜4.8%
4.8%
2.4%
2.4%
一寸2.4%
千世2.4%
2.4%
知世2.4%
2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おしいことをしたなあ」と、団長をはじめ、とめじいさんもお千代ちよさんも、正坊しょうぼうも五郎も、馬の死がいをとりまいてなげきました。
正坊とクロ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「おくにのおつかさんが贈つて下すつたものをあなたは今召し上つたんですよ。」と、ちよつと揶揄氣味からかひぎみで云つた。
母と子 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
千夜ちよをもかくてあらましを
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
金澤かなざはひと和田尚軒氏わだしやうけんしちよ郷土史談きやうどしだん採録さいろくする、石川縣いしかはけん開化新開かいくわしんかい明治五年めいぢごねん二月にぐわつ第六號だいろくがう記事きじ
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして、月々きまつてもらふお小つかひをすこしづゝ郵便ゆうびんちよ金にしはじめ、いつも母がくれるお中げんお歳の金も今までのやうに無駄むたには使つかはないことにした。
そのちよ金が二十円あまりになつた中學二年生のなつ
説文にくわは「从木雩声、読若華」、ちよは「从木虖声」と云つてある。字典は樗のもとに集韻を引いて「又作㯉、丑居切」と云ひ、㯉の下には只「同樗」と云つてゐる。文字を知つた人の教を受けたい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
斯ういふキビ/\した腕節うでつぷしの野郎に一寸ちよいと口を掛けて見たいのだ…………
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
かやぶきの廊渡殿わたどのなどはる/″\とえんにをかしうせさせ給へり。御前の山より滝おとされたる石のたゞずまひこけふかきみ山木に枝さしかはしたる庭の小松もげに/\千世ちよをこめたるかすみのほらなり。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それらは深田やちよ水田や濕田で、水捌けがわるく、裏作は出來ないのだつた。ところが彼の郷里では排水設備だけは完備してゐた。それで田もそのほとんどが乾田だつた。
続生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
酒田忠敬の二女の知世ちよ子が最後までねばりとおして、とうとう婚約してしまった。
予言 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
明治めいぢ三十七ねん戰爭せんさうおこるや、又一またいち召集せうしふせられ、ゆゑかはりてこのきた留守るす監督かんとくすることとなれり。わが牧塲ぼくぢやう事業じげふやうやそのちよきしものにて、創業さうげふ困難こんなんくはふるに交通かうつう不便ふべんあり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)