“創業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さうげふ60.0%
そうぎょう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治めいぢ三十七ねん戰爭せんさうおこるや、又一またいち召集せうしふせられ、ゆゑかはりてこのきた留守るす監督かんとくすることとなれり。わが牧塲ぼくぢやう事業じげふやうやそのちよきしものにて、創業さうげふ困難こんなんくはふるに交通かうつう不便ふべんあり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
創業さうげふさいではあるし、るたけかね使つかはないで、吉原よしはらときなんぞとちがつて、すべてに經濟けいざいにしてやらなくちやかんとふので、それから女房かみさんに、むすめがついて、其處等そこいらをその、ブラ/\と
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
例令たとえこの創業そうぎょうの一年が、稚気乃至多少の衒気げんきを帯びた浅瀬の波の深い意味もない空躁からさわぎの一年であったとするも、彼はなお彼を此生活に導いた大能の手を感謝せずには居られぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
彼自身が、かんぬすんでいたり、ほッと息をついていたりしていながら、全体の足ぶみだけがある理由はなかった。——鎌倉の府ができ上がった後は知らず、今の彼は、創業そうぎょうの人だった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)