“總”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
すべ43.2%
ふさ18.9%
そう18.9%
すべて8.1%
5.4%
あら2.7%
さう2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貝塚は如何にしてつくられたるか。すべてに通じて斯く斯くなりと斷言だんげんする事は出來ざれど、主として物捨て塲なりと思へばあやまり無し。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
つてふささがつた被布ひふるおめかけさまに相違さうゐい、うしてあのかほ仕事しごとやがとほせるものかと此樣こんことつてた、れは其樣そんこといとおもふから
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そうじて江戸えど人間にんげん調子てうしかるうて、言葉ことばしたにござります。下品げひん言葉ことばうへへ、無暗むやみに「お」のけまして、上品じやうひんせようとたくらんでります。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
しかるにはうとのぞみは、つひえずたちまちにしてすべてかんがへ壓去あつしさつて、此度こんどおも存分ぞんぶん熱切ねつせつに、夢中むちゆう有樣ありさまで、ことばほとばしる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
百官をべ、万機を行ない、天下をはかもうする者、太政大臣だじょうだいじんの上に坐し、一ノ上とも、一ノ人とも、一ノ所とも申し上ぐる御身分、百せいの模範たるべきお方であるはずだ。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
朝子はあらゆる子供の足跡や玩具おもちゃなどを見ては、何となく胸が迫って、寂しい心持になって行った。
秋は淋しい (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
勿論もちろん外形ぐわいけいあらはれてもなにいぶかしいてんはないが、すこしくわたくし異樣ゐやうおぼえたのは、さう噸數とんすう一千とんくらゐにしてはその構造かうざうあまりに堅固けんごらしいのと