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そう
總じて
江戸は
人間の
調子が
輕うて、
言葉も
下にござります。
下品な
言葉の
上へ、
無暗に「お」の
字を
附けまして、
上品に
見せようと
企んで
居ります。
總じて
内の
美を
韜むは
外の
美の
身の
譽れ、
金玉の
物語を
金の
鈎子に
抱かすれば、
誰が
目にも
立派な
寶物。
總じて
主人が
内にある
時と、
外に
出でし
後と、
家内の
有樣は、
大抵天地の
違あるが
家並に
候なり。
餘談に
亘るが
總じて
歐米の
慣習と
日本の
慣習とが
全く
正反對である
實例が
甚だ
多い。
お
絹には
出逢はなかつた。
當り
前である。
僕は
其翌日降り
出しさうな
空をも
恐れず
十國峠へと
單身宿を
出た。
宿の
者は
總がゝりで
止めたが
聞かない、
伴を
連れて
行けと
勸めても
謝絶。
總じて
他人の
艱難に
對しては、
事務上、
職務上の
關係を
有つてゐる
人々、
例へば
裁判官、
警官、
醫師、とかと
云ふものは、
年月の
經過すると
共に、
習慣に
依つて
遂には
其相手の
被告
隱し
伐仕つり其外小前へ勘定に
押領の
筋が御座りまして
退役仕つりし事は
既に御役所にても御調御座りました儀又私し儀は
村役人總百姓の
勸めにより
餘儀なく親共勤めましたる跡故名主役を