“金玉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんぎょく72.7%
かねだま9.1%
きんぎよく9.1%
きんだま9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お触れのかきつけを読むことも、嫁の里へやる手紙を書くこともできないのが多いのですから、文字を有難がることは金玉きんぎょくのようです。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
金持ちになれる真理となれない真理——転がりこんで来た金玉かねだまを、これは正当な所得ではございませんとかえして貧乏する。いまどきそんなことはないかもしれないが、私のうちがそれだった。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
フムと感心のコナシありて、此子このこなか/\話せるワエと、たちま詩箋しせん龍蛇りうだはしり、郵便箱いうびんばこ金玉きんぎよくひゞきあることになるとも、われまた其夜そのよ思寝おもひね和韻わゐんの一をすら/\と感得かんとくして
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
種村氏の報告にある重兵衛の金玉きんだまの歌は、私たちには亥の子の歌ではなく、単に十夜の晩に重箱ひろて云々と、口ずさんでいただけであった。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)