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金玉
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きんぎょく
ふりがな文庫
“
金玉
(
きんぎょく
)” の例文
お触れのかきつけを読むことも、嫁の里へやる手紙を書くこともできないのが多いのですから、文字を有難がることは
金玉
(
きんぎょく
)
のようです。
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
まず我が一身を独立せしめ、我が一身を重んじて、自からその身を
金玉
(
きんぎょく
)
視
(
し
)
し、もって他の関係を維持して人事の秩序を保つべし。
徳育如何
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
斯
(
かく
)
の如くして毎月数千の句を発表するのであるが、
悉
(
ことごと
)
くそれらの句は
金玉
(
きんぎょく
)
の名句であるということは出来ない。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
總
(
そう
)
じて
内
(
うち
)
の
美
(
び
)
を
韜
(
つゝ
)
むは
外
(
ほか
)
の
美
(
び
)
の
身
(
み
)
の
譽
(
ほま
)
れ、
金玉
(
きんぎょく
)
の
物語
(
ものがたり
)
を
金
(
きん
)
の
鈎子
(
はさみがね
)
に
抱
(
だ
)
かすれば、
誰
(
た
)
が
目
(
め
)
にも
立派
(
りっぱ
)
な
寶物
(
たからもの
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
以下一連の歌は
悉
(
ことごと
)
く
金玉
(
きんぎょく
)
である。平淡な叙述の内に一道の寂しい情調が
漲
(
みなぎ
)
って居る。
歌の潤い
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
地を
卜
(
ぼく
)
して、王城をもしのぐ大築城を営み、百門の内には
金玉
(
きんぎょく
)
の殿舎楼台を建てつらね、ここに二十年の兵糧を貯え、十五から二十歳ぐらいまでの美女八百余人を選んで
後宮
(
こうきゅう
)
に入れ
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
葬祭の儀は、漢の文帝の
如
(
ごと
)
くせよ、と云える、天下の臣民は
哭臨
(
こくりん
)
三日にして服を
釈
(
と
)
き、
嫁娶
(
かしゅ
)
を妨ぐる
勿
(
なか
)
れ、と云える、何ぞ
倹素
(
けんそ
)
にして
仁恕
(
じんじょ
)
なる。文帝の如くせよとは、
金玉
(
きんぎょく
)
を用いる勿れとなり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
金玉
(
きんぎょく
)
もただならざる貴重の身にして自らこれを
汚
(
けが
)
し、一点の
汚穢
(
おわい
)
は終身の弱点となり、もはや
諸々
(
もろもろ
)
の私徳に注意するの
穎敏
(
えいびん
)
を失い、あたかも精神の
痲痺
(
まひ
)
を催してまた私権を
衛
(
まも
)
るの気力もなく
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
“金玉”で始まる語句
金玉糖
金玉均
金玉出版会社