“後宮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうきゅう69.7%
ハレム12.1%
こうきゆう9.1%
ザナナ3.0%
あとみや3.0%
セラリオ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鄴都ぎょうと後宮こうきゅうに一園を造らせ、多くの花木を移し植えて、常春とこはるの園ができあがった。……というので曹操は、一日その花園を見に出かけた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この恐るべきポウト・サイドの後宮ハレムをPASHAのごとく一順して、私たちは港へ帰った。
重仁五八国しらすべき才あり。雅仁何らのうつは物ぞ。人の徳をえらばずも、あめしたの事を五九後宮こうきゆうにかたらひ給ふは父帝ちちみかどの罪なりし。
王女はその時何かの用事で珍しく後宮ザナナを出て、表御殿のナリン太子クマールの部屋へお見えになっていられたが、あいにく太子は部屋においでがなかった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
彼の私宅は、大阪市の南端後宮あとみやの木賃宿の裏にあって、家の広さは九尺二間、奥二畳に、表三畳の大家屋である。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
その東洋の比喩ひゆが、またもや私の心を刺した。「私、後宮セラリオ美人の代りになんぞ、一寸だつて、成りませんから。」と私は云つた。