“こうきゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
後宮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重仁五八国しらすべき才あり。雅仁何らのうつは物ぞ。人の徳をえらばずも、あめしたの事を五九後宮こうきゆうにかたらひ給ふは父帝ちちみかどの罪なりし。
蛋白石色オパアルいろ薔薇ばらの花、後宮こうきゆう香烟かうえんにつつまれてやす土耳古トルコの皇后、蛋白石色オパアルいろ薔薇ばらの花、絶間無たえまななでさすりのつかれ、おまへの心はしたたかに滿足した惡徳の深い安心を知つてゐる、僞善ぎぜんの花よ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
後宮こうきゆう佳麗かれい三千人と云ふと、おれは何時いつもお前たちが、重なり合つた楼閣の中に、巣を食つた所を想像する。そら、西施せいしいもの皮をじつてゐると、楊貴妃やうきひは一生懸命に車をまはしてゐるぢやないか。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)