“諸々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もろもろ92.0%
もろ/\8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間の姿を諸々もろもろの幽霊から本当に絶縁しようという大事な根本的な態度を忘れ、多くは枝葉について考える時間が多いのではないかと思う。
デカダン文学論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
各人のうちに存在しながら人生の喧騒けんそうのために聞き漏らされてる、諸々もろもろの神秘な力の一世界を、彼はこれまでにない繊細な官能で感得した。
私の心はいつか又、今の諸々もろ/\の美しい制度、美しい道徳をその儘長く我々の子孫に傳へる爲には、何れだけの夥しい犧牲を作らねばならぬかといふ事に移つて行つた。
歌のいろ/\ (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
実に夢幻泡沫でじつなきものと云って、実はまことに無いものじゃ、世の人は此のらんによって諸々もろ/\貪慾執心どんよくしゅうしんが深くなって名聞利養みょうもんりように心をいらってむさぼらんとする、是らは只今生こんじょうの事のみをおもんぱか
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)