“倹素”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんそ66.7%
しまつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葬祭の儀は、漢の文帝のごとくせよ、と云える、天下の臣民は哭臨こくりん三日にして服をき、嫁娶かしゅを妨ぐるなかれ、と云える、何ぞ倹素けんそにして仁恕じんじょなる。文帝の如くせよとは、金玉きんぎょくを用いる勿れとなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
倹素けんそ
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある友人から巴里パリイ人は倹素しまつだから家庭へはひるのは不愉快だと聞かされて居たが、一概にうでも無ささうである。食事なども並の料理店レスタウランで食ふよりうまく、又何時いつも「充分セエタツセ」と断らねば成らぬ程潤沢だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)