“倹約家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しまつや75.0%
しまりや25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生来の倹約家しまつやだが、実際、僅の手間では、食って行くのが、関の山で、たまに活動か寄席へ出かけるより外、娯楽たのしみれ無い。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
日頃、倹約家しまつやの葛岡も、きょうは何とも言わないばかりか、自分の使い残した僅かの所持金まで全部私に手渡したのでした。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
お庄は倹約家しまりやの叔母が、好きな狂言があるとわざわざ横浜まで出向いてまで見に行くのを不思議に思った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
加之のみならず年老としとつた両親と、若い妻と、妹と、生れた許りの女児をんなのこと、それに渠を合せて六人の家族は、いかに生活費のかからぬ片田舎とは言へ、又、倹約家しまりやの母がいかにしまつてみても
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)