“倹約”のいろいろな読み方と例文
旧字:儉約
読み方割合
けんやく44.0%
しまつ36.0%
つましく8.0%
つつま4.0%
つつまし4.0%
ケンヤク4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船の所蔵品をしらべると、ビスケット、ハム、ちょうづめ、コーンビーフ、魚のかんづめ、野菜やさい等、倹約けんやくすれば二ヵ月分はある。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「ガイさん、貴方にはすつかり参つちまひましたよ、私だつて蝋燭の倹約しまつまでは思ひつきませんでした。いや有難うございました。」
道中にも片足満足な草鞋わらじすてぬくらい倹約つましくして居るに、絹絞きぬしぼり半掛はんがけトつたりともあだに恵む事難し、さりながらあまりの慕わしさ、忘られぬ殊勝さ、かゝる善女ぜんにょ結縁けちえんの良き方便もがな
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一生懸命に倹約つつましくして、やっと手つかずに残して置いたいくらかの貯えも、もうあと二月とは保たないのだった。それで私は毎日就職口を探して歩いていたのである。
愛の為めに (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
若い頃から独りで倹約つつましく暮らして来たマッキンタイア教授は、俸給の貯蓄に退職手当が加わって、鳥渡した金額に達しているのである。
斧を持った夫人の像 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
相手「応諾。当方ハ此後ノ通信ヲ倹約ケンヤクセザルベカラズ。電源ノ消耗ショウモウト、更ニ急報スベキ事件ノ発生ヲ予期スレバナリ」
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)