“つましく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
倹約50.0%
儉約50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道中にも片足満足な草鞋わらじすてぬくらい倹約つましくして居るに、絹絞きぬしぼり半掛はんがけトつたりともあだに恵む事難し、さりながらあまりの慕わしさ、忘られぬ殊勝さ、かゝる善女ぜんにょ結縁けちえんの良き方便もがな
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
己れの為に倹約つましくしてくれるのだから気の毒でならない、集金あつめくうちでも通新町とほりしんまちや何かに随分可愛想かわいさうなのが有るから、さぞお祖母さんを悪るくいふだらう、それを考へると己れは涙がこぼれる
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
昔しの通りでなくとも田中屋の看板をかけると樂しみにして居るよ、他處の人は祖母さんを吝だと言ふけれど、己れの爲に儉約つましくして呉れるのだから氣の毒でならない
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
むかしのとほりでなくとも田中屋たなかや看板かんばんをかけるとたのしみにしてるよ、他處よそひと祖母おばあさんをけちだとふけれど、れのため儉約つましくしてれるのだからどくでならない
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)