“儉約”のいろいろな読み方と例文
新字:倹約
読み方割合
けんやく62.5%
つましく25.0%
しまつ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心に悲しみ居けるが御儉約けんやくなさるゝは結構けつこうの事なれ共御相續の御養子は御家を御つがせ成さる大事の御方なり其大切なる御養子持參金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
昔しの通りでなくとも田中屋の看板をかけると樂しみにして居るよ、他處の人は祖母さんを吝だと言ふけれど、己れの爲に儉約つましくして呉れるのだから氣の毒でならない
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三和土たたきに水を撒いて柄のついた長いブラシで洗ふ。掃除がすんで一服する間もなく、そこにはもう何かかにか走り使ひが待つてゐる。儉約しまつな家で、ずゐぶん遠く使ひに出る時も交通費は出なかつた。
生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)