“しまつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
始末55.3%
仕末14.9%
倹約8.5%
節約5.3%
失敗4.3%
節倹3.2%
仕舞2.1%
倹素1.1%
四抹1.1%
姉妹1.1%
(他:3)3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれるものはこれも一しんはひ始末しまつをしてるおつぎのほかにはなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この先生は、機械文明にも一応恐怖心を表明しているが、更に始末しまつのわるいのは電気文明に対する絶対的の恐怖心である。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いっしょになって心配してやらねば不親切だといってヒガむし、そうかといって心配すればキリがいし、仕末しまつに悪い。
良人教育十四種 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「いいの。あたしは、きちんと仕末しまついたします。はじめから覚悟していたことなのです。ほんとうに、もう。」変った声でつぶやいたので、
姥捨 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「ガイさん、貴方にはすつかり参つちまひましたよ、私だつて蝋燭の倹約しまつまでは思ひつきませんでした。いや有難うございました。」
キプリングの友達は、幾らか郵税を倹約しまつしたい考へから、広告の頁だけ引裂いて、残つた内容を一まとめにして送つてよこした。
家へはいると、安二郎は風呂銭を節約しまつしての行水ぎょうずいで、お君はたもとをたくしあげて背中を流していた。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
お辰は存分に材料を節約しまつしたから、祭の日通り掛りに見て、種吉は肩身かたみせまい想いをし、鎧の下をあせが走った。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
百合子が自分も不安さうにして斯んな事を云つた時には、堀口等は思はず異口同音に、失敗しまつたなあ! と長大息を洩したものである。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
『これは失敗しまつた、フライパンを、火にかけたまま来てしまつたぞ。』
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
かうなれば仕方がない、無肉日ミイトレスデイを拵へて、肉を節倹しまつしたやうに、お互に紙を節倹しまつする分の事だ。
何故だらうとキプリングは小首をかしげたが、それが郵税の節倹しまつからだと聞いて、文豪は蟹のやうにぶつぶつおこり出した。
とつさんはるけれど田舍いなか實家じつかかへつて仕舞しまつたからいま祖母おばあさんばかりさ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なんいまわすれて仕舞しまつげんとも七ともおもされぬ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ある友人から巴里パリイ人は倹素しまつだから家庭へはひるのは不愉快だと聞かされて居たが、一概にうでも無ささうである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
空には今日も浮雲うきぐも四抹しまつ、五抹。そして流行着のマネキンを乗せたロンドンがよいの飛行機が悠長ゆうちょうに飛んで行く。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼等女匪は、城隍じょうこうの前で誓いを立て十姉妹しまつと自称し、年に由って老大ろうだいとか老二とかの称号をつけ、たがいに連絡を取って活動する。
「工事が済み次第行くつもりだ、しばらくあっちへ行って働いて見るのも面白かろう、同志なかまはすぐにも来てくれるようにと言うのだけれど今ここを外すことは出来ない、それに正軌倶楽部の方の整理しまつもつけて行かなけりゃあ困るのだから、早くとも来年の三月末ころにはなるだろうな」
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
これからその何でございますよ、御気分のよろしい時分に、読んでごらんになりましたら、きっとおためになることがあろうと思いますよ。わたくしも今少し逗留とうりゅうしていますと、いろいろお話もいたすのですが——今日はお告別わかれに私がこの書を読むようになりましたその来歴しまつをね、お話ししたいと思いますが。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ロミオ けふのこの惡運あくうん此儘このまゝではむまい。これはたゞ不幸ふしあはせ手始てはじめ、つゞく不幸ふかうこの結局しまつをせねばならぬ。