“謡曲”のいろいろな読み方と例文
旧字:謠曲
読み方(ふりがな)割合
うたい57.1%
ようきょく23.8%
うたひ9.5%
うた4.8%
えうきよく4.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“謡曲”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 仏教 > 仏教教理・仏教哲学100.0%
哲学 > 仏教 > 経典50.0%
芸術・美術 > 芸術・美術 > 芸術史 美術史20.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それが縁となって、夜の京橋うえに源之丞が謡曲うたいの声を合図として、お綾は裏口から河原に忍び出るとまで運んでいた。
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
折も折とて京橋の東袂ひがしたもと近き所にて、屋島の謡曲うたいの声。それぞ源之丞のおとずれとお綾の心はそちらにも取られた。
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
菜摘の里と云えば、謡曲ようきょくの「二人静ふたりしずか」にうたわれている菜摘川の岸にあるのであろう。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
自分はすぐ、この奥まった座敷ざしきに独り残って、好きな謡曲ようきょく稽古けいこをはじめた。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
変だなと気がいて、色々な物識ものしりに訊いてみると、謡曲うたひのなかには健康にためにならないのがあるといふ事が判つた。
それ以来熊岡氏は隣で謡曲うたひが始まると、慌てて帽子をかぶつて用達ようたしに出る事にめてしまつた。
鞍馬の謡曲うたを口ずさみながら、そのじりじりとする懊悶おうもんまぎらわすように黒塗の欄へもたせた忠房の後ろに待ちかねた近侍の衣音きぬおとがしたので、はッと振り顧った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
哥沢節うたざはぶし」は時代のちがつた花柳界くわりうかいの弱いかこちを伝へたに過ぎず、「謡曲えうきよく」は仏教的の悲哀を含むだけ古雅こがであるだけ二十世紀の汽船とは到底相容あひいれざる処がある。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)