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謡曲
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うたひ
ふりがな文庫
“
謡曲
(
うたひ
)” の例文
旧字:
謠曲
「
謡曲
(
うたひ
)
の好きな方は、画もよくお解りだから頼もしい。なに、画は屹度
描
(
か
)
きあげますよ。それぢや今日は一つ聴いて戴きますかな。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
はたしてさけあまたえしゆゑ
鵜飼
(
うかひ
)
の
謡曲
(
うたひ
)
にうたふごとく
罪
(
つみ
)
も
報
(
むくひ
)
も
后
(
のち
)
の
世
(
よ
)
も
忘
(
わす
)
れはてゝ、おもしろくやゝ時をぞうつしける。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
謡曲
(
うたひ
)
が済む頃になると、
其家
(
そこ
)
の
忰
(
せがれ
)
が蓄音機を鳴らし出す。それがまた奈良丸の
浪花節
(
なにはぶし
)
一式と来てゐるので、
迚
(
とて
)
も溜つたものではない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「なに、
謡曲
(
うたひ
)
がお好きですつて。」満谷氏は飴ん玉のやうにつるつるした、そしてまた飴ん玉のやうに円い頭を
掌面
(
てのひら
)
で撫であげる。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
変だなと気が
注
(
つ
)
いて、色々な
物識
(
ものしり
)
に訊いてみると、
謡曲
(
うたひ
)
のなかには健康にためにならないのがあるといふ事が判つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
自分の
隣家
(
となり
)
に
謡曲
(
うたひ
)
の師匠が住んでゐる。朝から晩まで
引切
(
しつきり
)
なしに鵞鳥の締め殺されるやうな声で、
近傍
(
あたり
)
構はず
謡
(
うた
)
ひ続けるのでその
喧
(
やかま
)
しさといつたら
一通
(
ひととほり
)
の沙汰ではない。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
短銃
(
ピストル
)
は弾一つで人一人しか殺さないが、騒々しい音曲は近所隣りの良民をすつかり
狂人
(
きちがひ
)
のやうにしてしまふ。実際自分などは下手な
謡曲
(
うたひ
)
を聴かされると気が荒くなつて直ぐに決闘でも申込みたくなる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“謡曲”の意味
《名詞》
謡。能などにおいて、詞章を節をつけて語ること。
能の作品を戯曲として捉えた呼び方。能の詞章。
(出典:Wiktionary)
“謡曲”の解説
謡曲(ようきょく)とは、能の詞章のこと。 演劇における脚本に相当する。本来、「謡」と言われていたものが、大正・昭和初期から「謡曲」とも称するようになった。謡曲は「謡の曲」という意味であり、この項目では便宜上能の声楽部分に当たる謡については措き、テキストとしての能の詞章やそれを収めた書籍について取り上げる。謡については謡の項参照。
(出典:Wikipedia)
謡
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
曲
常用漢字
小3
部首:⽈
6画
“謡曲”で始まる語句
謡曲声
謡曲指南