“物識”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものし67.2%
ものしり32.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物識ものしり顔で言う男もあれば、いやいやそうではない、何事につけても敬神崇仏、これを忘れるなという深いお心、むかし支那しな
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
土を噛まない首だとて、こう粗末に扱われては、ちっとやそっとの祟りはあるだろうが、それについて物識ものしりが附け加えて言う
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ありゃ何だい、質屋の亭主だっていうが、野幇間のだいこだか、俳諧師だか解ったものじゃない。あんな物識ものしり顔をする野郎は俺は嫌いさ」
だが、さる物識ものしりの説によると、あんな事になつたのは、学者の鑑定めききが足りないのでも何でもなく、掘出された独木舟が悪いのださうだ。