“生物識”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なまものしり66.7%
なまものじり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また方法はどんなでもよいという訳にいかない。この頃世間の浅はかな学者あるいは生物識なまものしりの僧侶または才子らしい人をあざむくところの実に恐るべき毒の言葉がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「学者ぢやないけれど、金どんはあんまり生物識なまものしりを振まはすから、丸善まるぜんぢや学者つて綽名あだながついてゐるんだよ。だから警察でも大学教授や何かの同類だと思つて、生埋めにしてしまつたのさ。」
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
が、彼は一概にこれを馬鹿馬鹿しいとけなしてしまうほどの生物識なまものじりでもなかった。市郎はあくまでも科学的にの怪物の秘密をあばこうと決心したのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)