“鑑定”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めきき29.9%
かんてい29.9%
めきゝ21.8%
めがね16.1%
1.1%
みたて1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こういう品は今時いまどき、この山国でもなければ滅多には出て来ないわい、いざ神尾殿、よく穂先からこみの具合まで、鑑定めききして御覧あれ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それはとにかく、私の経験したような煩悶があなたがたの場合にもしばしば起るに違いないと私は鑑定かんていしているのですが、どうでしょうか。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「親分の鑑定めきゝも、人相見ほどには行きませんね、——あの浪人者は、どんなきつかけで増田屋へ入つたと思ひます」
すべてカアネエギイのやうに自分の腕一本で事業しごとに成功した男は、得て自分の腕を自慢する余り、自分の鑑定めがねをも信じたがるものなのだ。
総髪で、髷を太く結んでいるらしい。鼻は高いらしい。全身は痩せているらしい。そういう武士が、刀を鑑定ているらしく、刀身が、武士の膝のあたりから、斜めに眼の辺りへまで差し出されていた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『吉さんはきっとおかみさんを大事にするよ』と、女は女だけの鑑定みたてをしてお常正直なるところを言えばお絹も同意し
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)