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鑑定
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めきゝ
ふりがな文庫
“
鑑定
(
めきゝ
)” の例文
「親分の
鑑定
(
めきゝ
)
も、人相見ほどには行きませんね、——あの浪人者は、どんなきつかけで増田屋へ入つたと思ひます」
銭形平次捕物控:261 弱い浪人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
岡倉覚三氏は邦画の
鑑定
(
めきゝ
)
にかけては、随分鋭い鑑識を持つてゐた人だから、あの人の鑑定つきだったら、三万円位
投
(
ほ
)
り出す
富豪
(
かねもち
)
があつたかも知れないが
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
喰
(
くら
)
ひ
意地
(
いぢ
)
が
張
(
は
)
つてるな、
鑑定
(
めきゝ
)
が
済
(
す
)
むと
是
(
これ
)
からお茶を立てるんで
御広間
(
おひろま
)
へ
釜
(
かま
)
が
掛
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
る、お
前
(
めえ
)
にも二三
度
(
ど
)
教へた事も
有
(
あ
)
つたが、
何時
(
いつ
)
も
飲
(
の
)
むやうにして
茶碗
(
ちやわん
)
なぞは
解
(
わか
)
りません
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鑑定
(
めきゝ
)
に來たりし樓の主が誘ひにまかせ、此地に
活計
(
たつき
)
もとむとて親子
三人
(
みたり
)
が旅衣、たち出しは此譯、それより奧は何なれや、今は寮のあづかりをして母は遊女の仕立物、父は
小格子
(
こがうし
)
の書記に成りぬ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
名前がないからわからないけれど、無類の惡筆だつたから、誰の
鑑定
(
めきゝ
)
にも、お谷がのたくらせたものとわかつた。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
お薬師様が刀の
鑑定
(
めきゝ
)
に下手で、
加之
(
おまけ
)
に無口だから
可
(
い
)
いやうなものの、
若
(
も
)
しか
犬養木堂
(
いぬかひもくだう
)
のやうな
鑑定
(
めきゝ
)
自慢で、口汚ない仏様だつたら
溜
(
たま
)
つたものでは無からう。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
亭「へい良いお
鑑定
(
めきゝ
)
で
入
(
いら
)
っしゃいまするな、恐入りました、
仰
(
おお
)
せの通り
私共
(
わたくしども
)
仲間の者も
天正助定
(
てんしょうすけさだ
)
であろうとの評判でございますが、
惜
(
お
)
しい事には何分
無銘
(
むめい
)
にて残念でございます」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鑑定
(
めきゝ
)
に
來
(
き
)
たりし
樓
(
ろう
)
の
主
(
あるじ
)
が
誘
(
さそ
)
ひにまかせ、
此地
(
このち
)
に
活計
(
たつき
)
もとむとて
親子
(
おやこ
)
三人
(
みたり
)
が
旅衣
(
たびごろも
)
、たち
出
(
いで
)
しは
此譯
(
このわけ
)
、それより
奧
(
おく
)
は
何
(
なに
)
なれや、
今
(
いま
)
は
寮
(
りよう
)
のあづかりをして
母
(
はゝ
)
は
遊女
(
ゆうぢよ
)
の
仕立物
(
したてもの
)
、
父
(
ちゝ
)
は
小格子
(
こがうし
)
の
書記
(
しよき
)
に
成
(
な
)
りぬ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「八、お前は氣の毒だが、石卷左陣さんを呼んで來てくれ。短刀を
鑑定
(
めきゝ
)
して頂きたいからつて、宜いか」
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と、欧陽詢は百姓の方には見向きもしないで、馬を
駐
(
と
)
めた
儘
(
まゝ
)
、じつと石碑の文字に
見惚
(
みと
)
れてゐた。馬は
幸福
(
しあはせ
)
と文字の
鑑定
(
めきゝ
)
が出来なかつたので、その
間
(
ま
)
にせつせと道つ端の草を食べてゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先
(
まづ
)
此方
(
こちら
)
へと、
鑑定
(
めきゝ
)
をして
貰
(
もら
)
ふ
積
(
つも
)
りで、
自慢
(
じまん
)
の
掛物
(
かけもの
)
は
松花堂
(
しやうくわだう
)
の
醋吸
(
すすひ
)
三
聖
(
せい
)
を見せるだらう、
宜
(
よ
)
い
掛物
(
かけもの
)
だ、
箱書
(
はこがき
)
は
小堀
(
こぼり
)
権
(
ごん
)
十
郎
(
らう
)
で、
仕立
(
したて
)
が
慥
(
たし
)
か
宜
(
よ
)
かつたよ、
天地
(
てんち
)
が
唐物緞子
(
からものどんす
)
、
中
(
なか
)
が
白茶地
(
しらちやぢ
)
の
古金襴
(
こきんらん
)
で。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
本阿彌
(
ほんあみ
)
の
鑑定
(
めきゝ
)
で、僞と知れたのはツイ近頃、——その前に萬一の時の事を五兵衞に相談すると、佩刀を盜まれた落度から僞物と掏り換への罪は、皆んな五兵衞が自分で引受けるから
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
本阿彌
(
ほんあみ
)
の
鑑定
(
めきゝ
)
で僞物と解り、石川樣へ嚴重なお達しがあつたのだ相でございます
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
する人ぢやありませんよ。——こればかりは三輪の萬七親分の
鑑定
(
めきゝ
)
違ひでせう
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「もう宜いよ、相變らず、女の
鑑定
(
めきゝ
)
だけは確かだ、——ところで男の方は」
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
呆
(
あき
)
れ返つた野郎だ。手前はその刀屋の
鑑定
(
めきゝ
)
を、相手に言はなかつたのか」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
俺は近所の醫者へ行つてそれを
鑑定
(
めきゝ
)
してもらつて來る間、お前は金入と細紐を持つて行つて、不二屋の女達のうち、誰のものか——本人に訊いちやまづいな、下女のお伊曾に訊いて見るが宜い
銭形平次捕物控:254 茶汲み四人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前の
鑑定
(
めきゝ
)
が當てになるものか。兎に角行つて見るとしようか」
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「うまいな、お前の
鑑定
(
めきゝ
)
もまんざらぢやないよ」
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎が娘の
鑑定
(
めきゝ
)
にかけてはまさに本阿彌です。
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「女の
鑑定
(
めきゝ
)
にかけては、お前は全く
本阿彌
(
ほんあみ
)
だ」
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「女の
鑑定
(
めきゝ
)
となると、お前は大したものだな」
銭形平次捕物控:249 富士見の塔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へエ、親分はそんな
鑑定
(
めきゝ
)
までするんですか」
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「相變らず、お前は女の
鑑定
(
めきゝ
)
は早い」
銭形平次捕物控:306 地中の富
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鑑定”の意味
《名詞》
鑑 定(かんてい)
専門的な知識、技能によって、物の価値、真贋を判断・評価すること。美術品、骨董品等に対して行う。
不動産鑑定評価のこと。
訴訟における、学識経験者による専門的知識・判断の報告を目的とした証拠調べ手続。
(出典:Wiktionary)
“鑑定”の解説
鑑定(かんてい)とは、専門的な知識を持つ者(専門家)が、科学的、統計学的、感覚的な分析に基づいて行う、評価・判断をいう。鑑定の結果を記した報告書を鑑定書という。
(出典:Wikipedia)
鑑
常用漢字
中学
部首:⾦
23画
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“鑑定”で始まる語句
鑑定家
鑑定書
鑑定料
鑑定役
鑑定法
鑑定証
鑑定上手
鑑定折紙