“旅衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たびごろも92.3%
りょい7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とつぶやいて、どこかに聞えるあわれっぽい鳩笛はとぶえに、なんとはなくなみだをさそわれて、あかじみた旅衣たびごろもそでに、思わずホロホロと涙をこぼした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人は名物と銘打った何やらかやらをやたらに並べ立てた店を両側に見て、停車場ステーションの方へ旅衣たびごろも七日なのか余りの足を旅心地に移す。出逢うは皆京の人である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして良人の立つ朝は、まめやかに、旅衣りょいをととのえて、門口へ出て、笠を渡した。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)