“掛物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけもの95.0%
かげもの5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金の事なんぞ云い出せる訳のものじゃないんだから、けっして御心配には及びませんと安心させて、掛物だけ帰して来ましたと云う。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのけた天照大神と書いた掛物の前には小さなランプがついて二木綿座布団がさびしくいてあった。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ゴンクウルは歌麿が蚊帳美人掛物につきて、その蚊帳の緑色女帯黒色との用法の如き全く板画にりしものとなせり。肉筆画の木板画に及ばざるの理由は布局の点なり。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)