“掛樋”の読み方と例文
読み方割合
かけひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてもう半年も前から精進していた他の数巻とあわせて経箱へおさめ、また自身、廊の端の掛樋かけひへ行って、課業のすんだすずりの墨を洗っていた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
庭へ下り、太い掛樋かけひで山から引いて来てある水で顔を洗い、全身を拭うと、冷かな山気が肌に迫る。
木曽御嶽の両面 (新字新仮名) / 吉江喬松(著)
そうしてどの家も雀の住むための瓦の隙間すきまを作らぬために、この村の雀は掛樋かけひに巣くって、大雨の日には流れ落ち、または煙突の掃除をすると、三戸分ぐらいの巣が出ることもまれではない。