“掛合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけあい39.1%
かけあ26.1%
かけあひ8.7%
かゝりあ6.5%
かゝりあい4.3%
かけあわせ4.3%
かけええ2.2%
かかりあい2.2%
かけお2.2%
かゝりあひ2.2%
かゝりえい2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此方こっちから斯う云う事を諸外国の公使に掛合かけあい付けると、彼方あっちから斯う返答して来たと云う次第、すなわち外交秘密があきらかわかって居なければならぬはず
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「御米、久しく放っておいたが、また東京へ掛合かけあってみようかな」と云い出した。御米は無論さからいはしなかった。ただ下を向いて
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こしらへ又其外の氣配きくばりも坊主でなければ萬事行屆ゆきとゞかず其の上掛合かけあひも致す旁々かた/″\以て汝は大役で有たナ先々まづ/\其儀は夫でし/\シテ願山ぐわんざん汝が世話を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「三輪の子分なんかに掛合かゝりあつて居るから惡いんだ。そんな時はな、八、後學の爲に言つて置くが、なぐられ損にして逃げ出すんだ」
幸「だから無闇に喋舌しゃべっちゃアいけねえてんだ、掛合かゝりあいに成るよ、此の事に付いて一昨年おとゝし大変に難儀をした者があるんだよ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いうまでもなく八重一重の掛合かけあわせにあるべけれど余の攻撃点もまたここにほかならず、総じて同一の歌にて極めてほめるところと他の人の極めてそしるところとは同じ点にあるものに候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
なにもお前等めえらの方でとがめる理合りええはあんめえてエいって掛合かけええに往ったって駄目だハア
さりとてそんなことを申出るのはなんだか掛合かかりあいになるような気がして、悪いとは思いながらいままで迷っていた、とこう云うんです。
あやつり裁判 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
あの悪党の蟠龍軒が無慈悲な為され方を聞いて居りました、そう云う訳では聞棄きゝずてにならぬ、これから蟠龍軒の処へ往って掛合かけおうて来ると申しますから
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
蒙り駿すんゑんのう四ヶ國巡見として罷越し駿州吉原宿とまりの節長門守殿御領分りやうぶん水呑村名主九助妻せつ并に駿州島田宿藤八と申者愁訴しうその趣き吟味に及び候所再應さいおう糺明きうめいの筋有之に付右の段江戸表御老中方へ縫殿頭より御屆けに及び右節藤八とも差立さしたて相成候間本人九助并に九郎兵衞夫婦下伊呂村々役人其外掛合かゝりあひの者一同勘定奉行兼郡奉行松本理左衞門始め掛り役人殘らず江戸表へ早々差出し三番町松平縫殿頭屋敷迄相送あひおくらるべく旨申入候やう縫殿頭申付候之に依て此段御たつしに及び候以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何うなったのうなったのと、実になんともとも云いようのねえこええことだが、これを手前てめえとおれと見たばかりじゃア掛合かゝりえいにでもなっちゃア大変てえへんだから