“先々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さきざき44.4%
まづ/\11.1%
さき/″\11.1%
まあ/\11.1%
まずまず11.1%
まず/\11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし源氏げんじ武士ぶしいくさに出るとき氏神うじがみさまの八幡大神はちまんだいじんのおとなえるといっしょに、きっと先祖せんぞ八幡太郎はちまんたろうおもして、いつも自分じぶんかって行く先々さきざきには
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
四郎右衞門先々まづ/\引止ひきとめ下女に云付さけさかなを出し懇切ねんごろ饗應もてなして三郎兵衞を歸しけり其後三月十日に三郎兵衞二十兩加賀屋へ持參ぢさん先達せんだつての禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そこでまづ洋服から靴まで、日頃ほしいと思つてゐたものを買ひ揃へて身なりをつくり、毎日働きに行つた先々さき/″\の闇市をあさつて、食べたいものを食べ放題、酒を飮んで見ることもあつた。
羊羹 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
げ是々皆なのしう先々まあ/\しづかにせられよ此れ處か未々まだ/\まけがある是を惣内殿貴方あなた覺えが有うなと投出なげいだ姫路ひめぢ革の三徳を見て惣内はヤア是はと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
先々まずまず、冬中は筑前をたばかりおいて、明春、雪解けの頃を待ち、一挙に宿敵をほふり去ろうぞ。兵馬、軍糧、そのほかの備え、すべて雪のうちのこと。おぬしらも抜かりあるなよ」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先々まず/\是で厄介を払たと思た所ろ女房の外にだ一つ厄介者が有たのですよ、夫を何だと思います、彼れのかって居る黒い犬です、犬の畜生女房より猶だ手に合ぬ奴で
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)