“衆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅ32.6%
しゅう20.0%
みんな8.0%
しゆ6.9%
みな5.7%
しう5.1%
おお4.6%
ひと4.0%
しゆう4.0%
2.9%
おほ1.7%
1.1%
あつ0.6%
0.6%
じゅう0.6%
なかま0.6%
シユ0.6%
0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時この長蔵さんは、誰を見ても手頃な若いしゅとさえ鑑定すれば、働く気はないかねと持ち掛ける男だと云う事を判然はんぜんさとった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
友「これはほんの心ばかりだが、どうぞ親方とお内儀に上げて下さい、これは女中しゅ八人へ、これは男しゅへ、たしか出前持とも六人でしたねえ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
書記の青木が、とがった口吻くちぶりから、気味のわるい言葉を次々にいた。立合いのしゅうは、いいあわせたように二三歩後へ下った。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「めったに、口にはいたされぬがあのしゅうには、どうも異心があるらしいということを、なぜか、ちらちら耳にいたす。その出所はよくわからんが……」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さあ皆さんっ着けてしまいますよ。」葬儀屋の若いものと世話役の安公とが、大声に触れ立てると、みんなはぞろぞろと棺の側へ寄って行った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「さうねえ、だけれどみんながあの人を目のかたきにして乱暴するので気の毒だつたわ。隣合つてゐたもんだから私までひどい目にあはされてよ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
へい、芝居茶屋しばゐぢややの若いしゆさんのお世辞せじだよ、うむ、其方そのはうからう、エヽ此手このてでは如何いかゞでございます。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかしながらわかしゆしようする青年せいねんの一勘次かんじいへ不斷ふだん注目ちうもくおこたらない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そうして後に続く言葉はとても変梃なもので、「君子固より窮す」とか「者ならん」の類だからみなの笑いを引起し店中にわかに景気づいた。
孔乙己 (新字新仮名) / 魯迅(著)
白雪 ええ、うらめしい……この鐘さえなかったら、(とじって、すらりと立直り)みなに、ここへ来いとお言い。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いや/\、それはそれ、これはこれ、たゞ些少ほんこゝろざしですから。……さあ/\わかしうかるをさめて。」
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ある年の祭に町の若いしうだけでは踊り子が足りなくて、他所者たしよもん小池こいけまでが徴發ちようはつされて、薙刀振なぎなたふりの役をてられたことがあつた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
須臾とき官軍みいくさ敗績やぶれぬ。水におもむきて溺死しぬる者おおし。艫舳へとも廻旋めぐらすることを得ず。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
王曰く、彼おおく、我すくなし、しかれども彼あらたに集まる、其心いまだ一ならず、之を撃たばかならず破れんと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一人やなんぞ、気にもしないで、父子おやこは澄まして、ひとの我に対する表敬の動揺どよめきを待って、傲然ごうぜんとしていた。
慈善の為に少しはひとにも見せておんなさい、なんぞと非常に遣られたぢやないか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
金兵衛きんべゑさんにこれだけ残余あとはお長家ながやしゆうへツて、施与ほどこしでもするのか
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「さうだよ。追放の軍人だから面白いンだ。かうした軍人あがりは、気合をかける事は板についてゐるからね。すべて、烏合うがふしゆう相手には、高飛車たかびしやな気合だけなンだ……」
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
「吉田磯吉親分がな——この組に、玉井金五郎、森新之助、ちゅう二人の若いが居るそうなが、逢いたい、といいなさるんじゃ」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「お前はよそさんの子供ちごて、両親ふたおやが無いのやさかい、余計……」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
學校の書生おほしといへども、その家世、その才智、並に人に優れたるは、ベルナルドオといふ人なりき。
〔評〕兵數はいづれかおほき、器械きかいは孰れかせいなる、糧食りやうしよくは孰れかめる、この數者を以て之をくらべば、薩長さつちやうの兵は固より幕府に及ばざるなり。
「お武家様、泊るなら、こっちへ」
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
『婦人公論』の正月号にね、近角常観という坊さんが(禅)「一心正念にして直に来れ。我く汝を護らん。べて水火の二河に堕せんことを畏れざれ」という文句の解説をやって時局的な意味をつけていたが、洒落れた字のつかいかたを昔の人はやっております。
ただちに、僧をあつめて、大鐘を下し、その内に、安珍を納した。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
うなればといって御新造ごしんぞという訳ではなし、へえ/\云ってしゅうとの機嫌も取らなければならんから実は江戸へき度いというから、然うなれば何故一角先生の処へいかぬ、むこうなんでも大先生、弟子も出這入り
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すると、その様子などには目もくれないで、ひとり無念そうにたたずんでいた孫兵衛は、じゅうみな、有村の自殺に気をとられている隙をみて、
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なかまのものも亦うちはやしぬ。
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
木津ではワカシユの団体たる若中ワカナカの上に、兄若アニワカシユと云ふ者があつた。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯前にいうた、生長の途中に在るわたしとしては、甚利己的にとられ相な言ひ分ですが、會員を上にする前に、先わたしから上衆にならねばならぬ、と思ひます。
茂吉への返事 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)