“衆人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みんな29.5%
しゅうじん20.5%
ひと13.6%
おほく6.8%
しゆうじん6.8%
みな/\4.5%
おほぜい4.5%
ひとびと4.5%
みな4.5%
もろひと2.3%
しうじん2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茂「お前は俄かに怜悧りこうに成ったの、年がかなくって頑是がんぜが無くっても、己が馬鹿気て見えるよ、ハアー衆人みんなに笑われるも無理は無い」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大講会だいこうえの空を飛行ひこうして、試合しあいの心をみだす奇怪きかいな女を、拙者せっしゃ一火流いっかりゅう砲術ほうじゅつをもってち落とし、かく衆人しゅうじんのさわぎを取りしずめたものを
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何うも身装みなりが悪いと衆人ひとの用いが悪いから、羽織だけはわきで才覚したが、短かい脇差を一本お父さんに内証で持って来てくれねえか
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まわれ/\水車みづぐるま小音こおんうたす、美登利みどり衆人おほく細螺きしやごあつめて、さあう一はじめからと、これはかほをもあからめざりき。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かりそめの物もまもりとしてうやましんずればれいある事むなしからず、人のはきすてたる草鞋わらんづだに衆人しゆうじんしんぜしによりて、のち/\は草鞋天王そうあいてんわうとてまつりし事、五雑組ござつそに見えたり。
古縄ふるなはへびとしおどせば、おどされたるびつくりして片足かたあし泥田どろたへふみいれしを衆人みな/\辴然おほわらひす。此みちすべ農業のうげふ通路つうろなればいこふべき茶店ちやみせもなく、半途はんといたりて古きやしろに入りてやすらふ。
「毘沙門さまの御前おんまへ黒雲くろくもさがつた(モウ)」 (衆人おほぜい)「なんだとてさがつた(モウ)」(山男)「よねがふるとてさがつた(モウ)」とさゝらをすりならす。
やがて銅貨三銭をもってかいより始めつ。帽子を脱ぎてその中に入れたるを、衆人ひとびとの前に差し出して、渠はあまねく義捐ぎえんを募れり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
衆人みなはどうした、あちらにか。てうどこの間と立つ袖を。もうお遅いと引留むる、女子は誰じや、汝に頼む。跡はよいやう、乃公だけは、是非に帰せと、振り切りて。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
此兒が衆人もろひとの前にて説くところは、げに格子のうちなる尼少女の歌より優しく、アルバノの山の雷より烈しかるべし。されどその時戴くものは大なる帽にあらず。
このはなは婬婦いんぷなりしが娘おくま容顏きりやう衆人しうじんすぐれて美麗うつくしく見るものこゝろうごかさぬものなく二八の春秋はるあきすぎて年頃に及びければ引手ひくて數多あまたの身なれども我下紐わがしたひもゆるさじと清少納言せいせうなごんをしへも今は伊達だてなる母を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)