“隗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かい71.4%
くわい28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて銅貨三銭をもってかいより始めつ。帽子を脱ぎてその中に入れたるを、衆人ひとびとの前に差し出して、渠はあまねく義捐ぎえんを募れり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こういう立場から遠慮なく申せば、現代陶工の所作にあきたらないものがありまして、かいより始めよという訳で研究を進めている訳であります。
近作鉢の会に一言 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
筋論者、抽象論者は、その論をするにさきだつて、先づ実際の人間の生活に触れて見るが好い。また、それほど大きな自信があるならば、乞ふくわいより始めよで、忠実にドシドシやつて行つて見るが好い。
スケツチ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
わらつて云ふ、「請ふ、くわいより始めよ」と。(二月二十七日)