“義捐”の読み方と例文
読み方割合
ぎえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて銅貨三銭をもってかいより始めつ。帽子を脱ぎてその中に入れたるを、衆人ひとびとの前に差し出して、渠はあまねく義捐ぎえんを募れり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
刑鞭をふるふ獄吏として、自著自評の抗難者として、義捐ぎえん小説の冷罵者として、正直正太夫の名を聞くこと久し。
演奏会は常に何かの形で、軍関係に義捐ぎえんの催しでなければならなかった。オーケストラ部員は白と黒との服装を捨ててカーキ色の国民服というものを着た。
今日の日本の文化問題 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)