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義捐
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ぎえん
ふりがな文庫
“
義捐
(
ぎえん
)” の例文
やがて銅貨三銭をもって
隗
(
かい
)
より始めつ。帽子を脱ぎてその中に入れたるを、
衆人
(
ひとびと
)
の前に差し出して、渠はあまねく
義捐
(
ぎえん
)
を募れり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
刑鞭を
揮
(
ふる
)
ふ獄吏として、自著自評の抗難者として、
義捐
(
ぎえん
)
小説の冷罵者として、正直正太夫の名を聞くこと久し。
「油地獄」を読む:(〔斎藤〕緑雨著)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
演奏会は常に何かの形で、軍関係に
義捐
(
ぎえん
)
の催しでなければならなかった。オーケストラ部員は白と黒との服装を捨ててカーキ色の国民服というものを着た。
今日の日本の文化問題
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
第二囘はいつのことだか忘れたが、とにかく
湖北
(
こほく
)
水災
義捐
(
ぎえん
)
金を募集して
譚叫天
(
たんきょうてん
)
がまだ生きている時分だ。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
筆とりてひとかどのこと論ずる仲間ほど世の中の
義捐
(
ぎえん
)
などいふ事に
冷
(
ひやや
)
かなりと候ひし
嘲
(
あざけ
)
りは、私ひそかにわれらに
係
(
かか
)
はりなきやうの
心地
(
ここち
)
致しても聞きをり候ひき。
ひらきぶみ
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
得ば本会の面目
不過之
(
これにすぎず
)
と存
候
(
そろ
)
間
何卒
(
なにとぞ
)
御賛成
奮
(
ふる
)
って
義捐
(
ぎえん
)
あらんことを
只管
(
ひたすら
)
希望の至に
堪
(
た
)
えず
候
(
そろ
)
敬具
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
編輯者 盗まれると思へば不快ですが、
義捐
(
ぎえん
)
すると思へばかまはんでせう。
売文問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
早瀬がああいう
依怙地
(
いこじ
)
もんですで。半分馬鹿にしていて、孤児院の
義捐
(
ぎえん
)
なんざ賛成せんです。今日は会へも出んと云うそうで。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
死金にもなり、悪銭にもなり、
義捐
(
ぎえん
)
金にもなれば、自殺の旅費にもなるのである。
「大人の文学」論の現実性
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
“義捐”の意味
《名詞》
義 捐(ぎえん)
(災害復興のためとは限らず)慈善または公益のために財産を提供すること。
(出典:Wiktionary)
義
常用漢字
小5
部首:⽺
13画
捐
漢検1級
部首:⼿
10画
“義捐”で始まる語句
義捐金