“依怙地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えこじ42.9%
いこじ39.7%
いこぢ11.1%
えこぢ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひょっと見、意地悪法師に思えもしたが、どことなく、依怙地えこじの底に愛嬌みたいな楽天性のあることが、そのていでも、うかがわれる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「遅いからもうそうと断りましたが、多の市さんは依怙地いこじな方で、こんな大雪にわざわざ来たんだからと、無理に入り込んで——」
「遲いからもう止さうと斷りましたが、多の市さんは依怙地いこぢな方で、こんな大雪にわざ/\來たんだからと、無理に入り込んで——」
この男の腹では、かうして置いて「さあ飼へ」と云つたら、いくら依怙地えこぢな森でも、閉口するだらうと思つたからである。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)