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依怙地
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いこぢ
ふりがな文庫
“
依怙地
(
いこぢ
)” の例文
「遲いからもう止さうと斷りましたが、多の市さんは
依怙地
(
いこぢ
)
な方で、こんな大雪にわざ/\來たんだからと、無理に入り込んで——」
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
北へ折れると
生国魂
(
いくたま
)
神社、神社と仏閣を結ぶこの往来にはさすがに伝統の匂ひが
黴
(
かび
)
のやうに漂うて仏師の店の「作家」とのみ書いた
浮彫
(
うきぼり
)
の看板も
依怙地
(
いこぢ
)
なまでにここでは似合ひ
木の都
(新字旧仮名)
/
織田作之助
(著)
どれが勝ちを占めるか、その爭ひは激しかつたが、或る冷酷な、皮肉な、
依怙地
(
いこぢ
)
な、斷乎とした感情が現はれて、彼を征服してしまつた。それは彼の昂奮を鎭め、顏色を落ちつけた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
人手に渡さなければならなくなつた鈴むらさん——どういふわけでむらと平假名で書かなければならないのかわからないが、甚しくかうした事に
依怙地
(
いこぢ
)
な久保田君は、鈴村さんと書いたのでは
貝殻追放:015 「末枯」の作者
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
私はやぶれかぶれに
依怙地
(
いこぢ
)
になつて肩を
聳
(
そび
)
やかして己が道を歩いた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
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斷つても
依怙地
(
いこぢ
)
で歸らないから仕樣事なしにお前が彌八の代りに揉んで貰つて、何んとはなしに口止めの
心算
(
つもり
)
で二百はずんだ
銭形平次捕物控:117 雪の夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして下女のお源は達者で
依怙地
(
いこぢ
)
な中年女といふ印象を受けた外に、何んの手掛りも
手繰
(
たぐ
)
れず、その日の夕刻にぼんやり明神下の錢形平次の家へ歸つて來ました。
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「圓三郎は下男部屋にゐるし、お銀はお勝手と自分の部屋にゐるから、顏も合せなかつたといふことです。それに、あの下男は、妙に
依怙地
(
いこぢ
)
で、先代の旦那のことばかり引合ひに出すから、家中の嫌はれものですよ」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“依怙地”の意味
《名詞》
依 怙 地 (いこじ, えこじ)
強情で自分の考えを押し通すこと。
(出典:Wiktionary)
依
常用漢字
中学
部首:⼈
8画
怙
漢検1級
部首:⼼
8画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“依怙地”で始まる語句
依怙地者