“生国魂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくたま77.8%
いくだま22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といまなお記憶しているのは、その日が丁度生国魂いくたま神社の夏祭だったばかりでなく、私の著書が風俗壊乱という理由で発売禁止処分を
世相 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
知っての通り下寺町の東側のうしろには生国魂いくたま神社のある高台がそびえているので今いう急な坂路は寺の境内けいだいからその高台へつづく斜面しゃめんなのであるが
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
氏神の生国魂いくだま神社の夏祭には、水干を着てお宮の大提燈を担いで練ると、日当九十銭になった、鎧を着ると、三十銭あがりだった。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
生国魂いくだま神社の裏の空地でラッパを教え、彼の吹くラッパの音は十町響いて、銭湯で冬も水を十杯あびるのは、他吉のほかは町内で新太郎ただひとりであった。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)