“いくだま”の漢字の書き方と例文
語句割合
生国魂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氏神の生国魂いくだま神社の夏祭には、水干を着てお宮の大提燈を担いで練ると、日当九十銭になった、鎧を着ると、三十銭あがりだった。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
生国魂いくだま神社の裏の空地でラッパを教え、彼の吹くラッパの音は十町響いて、銭湯で冬も水を十杯あびるのは、他吉のほかは町内で新太郎ただひとりであった。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
そして自分は生国魂いくだま神社の近くにあった家を畳んで、北畠のみすぼらしいアパートへ移り、洋裁学院の先生になったその日から、もう自分の若さも青春も忘れた顔であった。
旅への誘い (新字新仮名) / 織田作之助(著)