“いくたま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生国魂50.0%
生玉35.7%
生珠7.1%
生魂7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
知っての通り下寺町の東側のうしろには生国魂いくたま神社のある高台がそびえているので今いう急な坂路は寺の境内けいだいからその高台へつづく斜面しゃめんなのであるが
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
又百二十八社めぐりと云って、住吉、生玉いくたま高津こうづの三社とその末社とへ月詣つきまいりをしたこと。節分には上町うえまちの寺々の地蔵巡りをして、自分の歳の数だけもちを供えて廻ったこと。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
橘のこれぞ生珠いくたま
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
生魂いくたまの石の鳥居のある下寺町を過ぎたのも知らなかった。
夜光虫 (新字新仮名) / 織田作之助(著)